【大人の教養】みんなよく使ってる言葉だけど、リーダーシップってちゃんと説明できる!?|要素を分解して本質を理解しよう

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はじめに ~漠然としたイメージだけでは不十分|まずは正しい知識を~

皆さんの職場にもリーダーはいますよね。
あるいは皆さん自身がリーダーという事もあるでしょう。

よく

「あの人にはリーダーシップがない」
「私はリーダーには向いていない」

などという人もいます。

確かに、向き不向きや予め備わった資質などというものもあるでしょう。
でも、そもそもリーダーシップがあるってどういう状態の事でしょう?
リーダーに向いている人ってどういう人でしょう?

中学校の学級委員長や生徒会長、部活動の主将や部長といったイメージを引きずっているようでは社会人としてNGです。
社会人としてのリーダーは、組織やチームとしての生産性を維持向上を持続的に図ることがリーダーの役割とも言えます。

リーダーシップは向き不向きというものではなく、役割であり機能です。
実践的にリーダーになりうるには当然時間がかかることではありますが、とっかかりとして正しい知識を身に付けることが何より先決です。

そこで、この記事では正しい知識を紹介します。

・リーダーに求められる役割や機能を要素に分解して捉える
・混同されがちな言葉として、マネージャー(マネジメント)と比較して捉える

といった視点で解説します。

PM理論

心理学の世界などでPM理論という考え方があります。
これは日本の社会心理学者の三隅二不二(みすみ じゅうじ)氏が1966年に提唱した理論です。
リーダーシップをP(Performance「目標達成能力」)M(Maintainance「集団維持能力」)の2つの能力要素で捉えるという考え方です。
目標設定や計画立案、メンバーへの指示などにより目標を達成する能力(P)と、メンバー間の人間関係を良好に保ち、集団のまとまりを維持する能力(M)の2つの能力の大小でリーダーのタイプを分類します。
4つのリーダーシップタイプ(PM型、Pm型、pM型、pm型)を提示し、PとMが共に高い状態(PM型)のリーダーシップが望ましい、とした理論。

  • PM型(P・M共に大きい):
    目標を明確に示し、成果をあげられると共に集団をまとめる力もある理想型
  • Pm型(Pが大きく、Mが小さい):
    目標を明確に示し、成果をあげるが、集団をまとめる力が弱い。
    成果はあげるが人望がないタイプ
  • pM型(Pが小さく、Mが大きい):
    集団をまとめる力はあるが、成果をあげる力が弱い。
    人望はあるが、仕事は今ひとつというタイプ
  • pm型(Pが小さく、Mも小さい):
    成果をあげる力も、集団をまとめる力も弱い。リーダー失格タイプ。

さあ、皆さんの上司、あるいは技術士を目指す方であればご自身が管理監督者という方も多いでしょうから、皆さん自身、どのタイプでしょうか。
リーダーにとって必要な資質も、このように要素で分解すると、足りない部分や目指すべき方向性が分りやすいですよね。
ただ現実問題、こういう考え方すら知識として持ち合わせていないリーダーは非常に多いのが実情でしょう。
知識を頭に入れておくだけでも、意識的にPMのバランスを考えるきっかけになるでしょうから、皆さんは良きリーダーへ一歩前進したと言えるでしょう。

リーダーシップとマネジメントとの違い

リーダーとマネージャー、普段何気なく使っている言葉ですが、それぞれの役割の違いをどのように捉えているでしょうか。
とても参考になる考え方がスティーブン・R・コヴィー氏の著書「七つの習慣」に書かれていますので紹介します。

  • マネジメント:ボトムライン(最終的な結果)にフォーカスし、目標を達成する「手段」を考えること

  • リーダーシップ:トップライン(目標)にフォーカスし、何を達成したいのかを考えること

とあります。

また、ピーター・ドラッカー(米国の経営学者)やウォーレン・ベニス(米国の経営学者)の言葉を借りるなら、
マネジメントは正しく行うことであり、リーダーシップは正しいことを行う
と表現している。

また、次のような例え話も分かりやすいです。

ジャングルの中で手斧で道を切り開いているチームを想定します。

作業者:草を刈って道を切り拓く

マネージャー:後方について斧の刃を研ぎ、方針や手順を決め、筋肉強化トレーニングを開発し、新しいテクノロジーを導入し、作業スケジュールと給与体系をつくる

リーダー:ジャングルの中で一番高い木に登り「このジャングルは違うぞ!」と叫び正しい方向に修正し導く

この例を考えると、いかに作業者やマネージャーが優れていてもリーダーが機能していないといつまでたってもジャングルから抜け出せず、みんな疲弊してしまうのがわかります。
マネージャーは戦略家であり戦術家リーダーは羅針盤です。
このようなことが、「七つの習慣」で述べられていました。

昨今、目先の効率ばかりに捕らわれるマネージャーはいてもリーダー不在の組織は多いです。家庭でも同様です。
方針、方向性、目的、構成員の思い、これらをベースに発揮されるリーダーシップの重要性が増していく時代ではないでしょうか。

優先順位の決め方(資格試験などの受験応援メッセージ付き)

リーダーの重要な役割の中の1つに「優先順位の決定」があるでしょう。
仕事をしていても、プライオリティは?優先度は高いの?なんて話によくなるでしょう。
これが決められない、あるいは分からなくて困惑することって多いですよね。
というか、仕事ってほぼこの優先順位の決定の繰り返しと言っても過言ではないですよね。
そこで、ぜひ知っていてほしい優先順位の考え方が

優先度 = 重要度 × 緊急度

という方程式です。
これは著書「七つの習慣」(著 スティーブン・R・コヴィー氏)や「メモの魔力」(著 前田裕二氏)などでも出てきますし、割と一般化した考え方ですので覚えておきましょう。

タスクの優先度を縦軸が重要度、横軸が緊急度のマトリックス上にプロットするイメージを持ってください。
七つの習慣の表現を借りて以下のように領域を定義します。

  • 第1領域:重要 かつ 緊急
  • 第2領域:重要 かつ 緊急でない
  • 第3領域:重要でない かつ 緊急
  • 第4領域:重要でない かつ 緊急でない

第1領域が優先度は高いので、そこに位置するタスクから手を付ければ良さそうなのは分かりますね。
逆に第4領域は優先度はかなり低く、何ならやらない方がいいことも多そうです。
例えば、どうでもいいメールをいちいち細かくチェックしたり、ゴシップニュースを読み漁ったり、ネット動画の無限ループなんて言うのがいい例でしょう。
問題は、第2領域と第3領域の扱いです。

結論としては、第2領域にしっかり時間が割けるよう調整することが大切です。
それがしっかりできることが、人生の満足度を高めるといっても過言ではありません。
第3領域のように緊急度が高いと、さして重要でなくてもそちらに手を付けがちです。
例えば、飛び込みで来た仕事の対応、ちょっとした頼まれごと、急な飲み会や食事の誘いなど。
それらは本当にあなたがやるべきでしょうか。あたなが行くべきでしょうか。ほかの人に頼めないでしょうか。代替手段はないでしょうか。断れないでしょうか。
この第3領域に振り回される人が大変多い気がします。
安請け合いは確かに”好かれる人”にはなれるかもしれません。
しかし、真に”信頼される人”にはなれない
でしょう。

所属するチームや自身の”価値観”と照らして、本当に優先するべきことを決められるかどうかが、第2領域と第3領域のどちらの優先度を上げるかにつながると言えます。
もちろん、第3領域にも大事なタスクは含まれるでしょう。すべてを排除すべしと言いたいわけではありません。時々の判断が必要ということです。
そもそも、技術士をはじめ資格取得のための勉強はほとんどの場合、第2領域に位置するでしょう。
緊急性が高いか、と聞かれるとそうでもないですよね。

別の記事では技術士をはじめ、資格試験などの対策について解説しています。
特に技術士は名称独占資格ですし、一部の建設コンサルタントを除いて、資格がないと仕事ができない、職を追われるなんて人はほとんどいないでしょう。
それでも、皆さんは本気で技術士など目標を持って日々貴重な時間を割いて勉強に励んでいるわけです。
それは、皆さんの価値観の素直な叫びなのではないでしょうか。
そうですよね、技術士になることは、緊急ではないが皆さんの人生にとって”超重要”なわけです。
だいぶ脱線しましたが、その超重要な「技術士になる」「○○になる」という目標達成のため、引き続き皆さんの合格を祈願して応援しますので本ブログにお付き合い下さい。

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