はじめに|人の評価は第一印象でほぼ決まる
この記事をご覧の皆さんは、これまで第一印象で得をしたこと、損をしたことありますか。
あるいは、ほんの数分話しただけで「この人印象良いな」「この人ちょっと苦手だな」と感じたことはありますか。
デートの時にいつもより身だしなみを気を付けたことはありませんか。
ほぼ間違いなくそのような経験ってありますよね。
それらは非常に理にかなったことで、人が人である以上仕方のないことです。
それだけ、第一印象というものはものすごく大事ですし、周囲の人に対する評価に直結します。
そこに気づいていながら、第一印象を上げる努力をしない手はないですね。
私が技術士二次試験の口頭試験対策として再現論文を作成したり、業務経歴や業務内容の詳細を整理したり、想定問答を粗方考え尽くし、その上で対策として何ができるか。
そこで行き着いたのが「いかにして印象を良くするか」でした。
そう聞くと
「印象で判断されるわけないでしょ!?」
「テクニックに走るなんて邪道だ!」
などと思う人もいるでしょう。
当然、印象だけではいけません。
だからこそ、本質の対策をまずは優先して行いました。
それでも尚、不安が拭い去れない。
その不安は「まだ人事を尽くしていない」という事実があったからです。
印象を良くしてポイントを稼ごうなどというお利口さんな発想ではありません。
むしろ、ちょっとした工夫で印象を底上げし、勝率を高める努力を惜しんで合格を掴み取ろうなどという方が虫が良すぎるというものです。
例えば、清潔感は相手に対しての礼儀でもありますよね。
口頭試験での試験官は今後一緒に仕事をする上司や採用担当などではありません。
恐らくたった一回会うだけのお相手です。
それでも尚、礼儀を尽くすことが人事を尽くすことです。
印象を良くして、合格をグッと引き寄せましょう。
参考書籍
大変参考とさせていただいた本がこちらです。
メンタリストDaiGoさんの「面接官の心を操れ!無敵の心理戦略」
この中から特に口頭試験で取り入れやすいと考えるものをご紹介しますね。
紹介しきれない部分でも非常に有益な情報が詰まっていますので興味のある人は読んでください。
「好感度」は作れる
まずは、面接に関する多くの方が誤解している点があります。
「面接官は面接のプロであり人間の心理を読むのに長ける」
「小手先のテクニックで印象を良くしようとしたり自分を大きく見せようとしてもすぐにバレる」
「嘘は絶対見抜かれる」
等々。
すべて大嘘です。
面接官は人の心を読むプロではありません。
そして相手の評価は好感度に大きく左右されますし、その好感度は生まれ持ってのものではありません。
割と即席で作りこめる要素も多くありますし、多少練習を要するものもあります。
いずれにせよ、汎用性が高いテクニックで試験対策以外でも大いに応用可能です。
その事実を前提として、以下の戦略を取り入れていきましょう。
ハロー効果
「ハロー効果」という言葉、聞いたことがある人も多いでしょう。
「人間の評価は際立った、たった1つの特徴で決まってしまう」というものです。
皆さんも経験があると思います。
カリスマ性のあるミュージシャンや俳優など音楽であったりお芝居であったり、「1つの分野に秀でている」かっこいい人、憧れの人っていますよね。
そのような人はちょっと髪が乱れていたり、服装がイマイチだったりしてもまったく気にならないくらいかっこいい。
それは、際立った1つの特徴、つまりハローによって他の特徴が霞んでいるためです。
何故なら、人間の認知能力には限界があるからです。
相手の全体像を見ること、その上で総合的に評価することは人間にはまず不可能と言われています。
その人間の認知能力の限界を逆手にとり、ハローを身にまとってしまえば自身の欠点は霞んでしまいます。
欠点や弱点を無理に克服しようと努力するのは限られた人生の時間を考えれば非効率です。
むしろ、長所(=ハロー)をしっかり伸ばし、強化・強調することが印象アップには効果的です。
例えば、スタイルに自信がある人はよりスタイルが映えるスーツや靴の着こなし履きこなしを心掛けるといいでしょう。
経歴に自信がある、仕事で大きな成果を出した、という人はそこをアピールするのもいいと思います。
(自信過剰にならないていどにね!)
但し、注意点があります。
「ハロー(長所)は分かりやすい特徴であること」
です。
分かりやすい自分の長所って何かな、と人に聞いてみるのもいいですね。
「ハローによって欠点は霞む」
この事実を覚えておきましょう。
「知性」もつくれる
「知性」についても誤解が多いと思いますし、私も勘違いしていました。
知性はその人の話の内容で決まるものだと思っていました。
実は違ったのです!
知性は、「話し方、顔、目線、身に付けているもの」で決まってくるということです。
では、具体的にどんなポイントに気を付けるといいか、下記に示します。
- 目線は相手の目に
- 頭がよく見える話し方をする
- 美しい顔立ち
- 背が高く見えるよう工夫する
- 印象に残るワンポイントにも気を遣う
・アイコンタクトの回数を多く、1回あたりの長さも長く心がける
・にらみつけてはNGだが、目をそらすのは相手の後に
・テンポよく、大きな声で
∵理論的な思考、理論的な話し方ができる人はテンポを自分で作る余裕がある
・左右対称(シンメトリー感が強い)方が知性的
・男性でもメイクをしてしまえばいい
・厚底靴&よい姿勢
・「赤」が鉄則
・赤のネクタイ、ポケットチーフなどをうまく差し色に使う
※専門性や権威をアピールする場合は「黒」と「深緑」がおすすめ
いかがでしょうか。
言われてみると結構納得のものもあれば意外なものもありますよね。
「相手の目を見て話す」はよく言われますが、知性にも関係しているんですね。
たしかに、しっかりとこちらを見て話をされると説得力がありますが、目をそらされると自信のなさを感じますね。
これはすぐに実践できそうです。
「テンポよく大きな声で」も確かに大事です。
言葉に詰まるようでは自信が感じられませんし、声が小さいというのは話になりませんよね。
自分のテンポが確立すると、余裕も感じられます。
余裕って知性には重要な要素ですよね。
「美しい顔立ち」はちょっとハードル高いでしょうか。
でも、生まれ持ってのものと言って全てを諦めてはいけません。
鼻の高さ、堀の深さなどはどうにもなりませんができることはあります。
正しい食生活とスキンケアによって肌をきれいに保ちましょう。
髪もしっかり整えてシンメトリーを意識し清潔感を演出しましょう。
男性でもメイクしてしまえばいい、この発想はありませんでしたがナチュラルな範囲なら確かにアリですね。
「背が高く見えるよう工夫する」もちょっと如何ともしがたい印象です。
ただ、これも諦めてはいけません。
厚底靴までするかはさておき、姿勢は正しましょう。
背を高くするのではなく高く”見えるように”するのです。
背筋が曲がっている人、脚が開いている人、やはり格好悪いですよね。
普段から歩くとき、立つとき、座るとき、最初は大変ですが常に意識しましょう。
脚を組んだり、片足に体重が乗っていたりなどNGです。
正しい姿勢は、かっこいいばかりでなく疲れにくく、自然と自己効力感も高まります。
これを機に姿勢を正すことを意識するのはとてもいいことですね。
「印象に残るワンポイントにも気を遣う」は完全に盲点でした。
端的に言ってしまえば、「赤」「黒」「深緑」ということですね。
黒や深緑は権威性をアピールする色のようです。
ある程度ベテランと言えるキャリアがある方は黒や深緑でワンポイントとしてキメるのもいいでしょう。
私は、技術士の受験者としては比較的若手でしたので、下手に権威性をアピールするよりは情熱の「赤」のネクタイを着用して口頭試験に臨みました。
普段はネクタイを付けるときブルー系を好んでいましたが、初めて赤を新調しました。
「そこまでやるか」ということを敢えてやって試験に備える。
人事を尽くしている感があり、自信を持って口頭試験に臨めましたよ。
是非ご参考に!
早口で説得力アップ
先ほどは「知性」をにじませる戦略の中で「テンポよく大きな声で」という内容がありました。
今度はそれのちょっと上級版で、説得力をよりアップさせる話し方です。
見出しにある通り、「早口で説得力をアップ」させます。
早口と聞くとあまりいい印象を持たない人が多いでしょう。
ですがそれも使い方です。
会話の最初は面接官がやっとついてこられるくらいのスピードで話し、面接官が内容について”深く吟味したり、反論する余裕を奪う”というのが狙いです。
会話の”最初は”とある通り、終始早口では当然NGです。
せわしなく余裕が感じられませんし、何より話していて不快になりますよね。
ですので、自分の最大の売りなど”強調したいところはゆっくりと話し“、面接官の頭に残すという緩急と抑揚が大切です。
ゆっくり話すというのは、意識するとそれほど難しくありません。
ですが、早口は練習しないと難しいですね。
早口の練習方法は、英会話学習のシャドーイングに似ています。
オーディオブックやYoutubeなどの音声や動画コンテンツを1.5~2倍速で再生し、聴いた内容を覚えているうちに早くしゃべるといった感じです。
周りに人がいると不審がられますので、その辺りは注意してくださいね。
私は、好きなYoutubeチャンネルなどを倍速でよく聞いていました。
Youtubeなどはただでさえ早口な人が結構いますが、それをさらに速度を上げると最初はちょっとキツいです。
ですが、慣れると聞き取れるようになりますし、似たようなスピードで話せるようになるのが不思議です。
皆さんそれぞれのやり方で試してみて下さい。
面接はQ&Aではない
このことについては、口頭試験の留意点に関する記事でも述べてますね。
一問一答ではなく対話である。
一般に面接の場においては、質問に答える際、相手がその質問にどのような意図を持って質問したかを考えた上で、回答にプラスアルファのアピールをしないと面接では勝てません。
質問の表面をなでるだけではなく、「意図を汲み取る能力」と「+アルファを乗せる能力」とが必要になります。
そのためには、しゃべりの「基礎体力」をつけるが必要あります。
テクニックと言いながらも、これに関しては一朝一夕に身に付くものではありません。
一生モノの「人を説得する技術」を身に付けるつもりで普段から自分の知識、経験を語る機会を増やし、説得力のある説明をする練習をすることを心掛けましょう。
3段階の心理テクニックで説得力を最大化する
これは、一般の会話やプレゼンのテクニックとしてもかなり有効ですし、口頭試験でも結構使えます。
「初頭効果」→「両面提示」→「ピークエンドセオリー」
この流れをしっかり意識して、試験官の心をしっかりと掴みましょう。
- 初頭効果
- 両面提示
- ピークエンドセオリー
- 終盤にされそうな質問を予測して、とびきり盛り上がる回答を用意しておく
- 最後、退室前にとびきり前向きな言葉を残して去る
まずは、ポジティブなこと(長所や得意なこと)から説明することが大切です。
なぜなら、人間は最初に入ってきた情報をその後の判断の基準にする傾向があります。
どうせ長所をアピールするのであれば中盤や終盤にとっておくのではなく、出だしからアピールすのが得策です。
口頭試験での実践的な使い方は、業務経歴説明にアピールポイントを織り交ぜることです。
業務経歴は口頭試験の冒頭で質問される傾向が強く、かつ回答内容もカスタマイズしやすいです。
初頭効果とハロー効果の合わせ技で、冒頭から印象を引き上げましょう。
両面提示は、良いところばかりを強調せず、ネガティブな面を敢えて見せるというテクニックです。
このテクニックは実に様々なところで応用されています。
例えば広告の見出しやキャッチコピー、セールストークなどです。
両面提示により得られる効果は「誠実性」をアピールできることです。
自分を大きく見せず、包み隠さない態度からは「誠実な人間」であるという印象を与えます。
口頭試験での実践的な使い方は、「ちょっとした失敗談」を織り交ぜるという手があります。
例えば、
「実験において統計学の知識が乏しくデータの信頼性に欠ける結果を出してしまい再現性が取れなかった苦い経験があります。
それから品質管理検定1級を取得するなど統計学を系統的に学び、業務にも取り入れることで信頼性の高いデータ取得を心掛けています」
といった感じです。
失敗談、つまり自身の落ち度を示しながらもそこをしっかりと受け止め、前向きに努力する姿勢が伝わりますよね。
両面提示を意識した回答をして誠実性をアピールしましょう。
ピークエンドセオリーは「終わり良ければ総て良し」的なものですが、ちょっと違います。
ピークエンドセオリーは行動経済学者のダニエル・カーネマン氏が提唱した理論です。
「“最も盛り上がったピーク”と”終盤”さえ良ければ好印象が残せる」というものです。
飲み会なんかを思い出してください。
初めから最初まで全部楽しのがベストですが、それはなかなかないと思います。
では、どんな飲み会が後から振り返って「楽しかった」と思えるかというと「ピークエンドセオリー」の条件を満たしているものと言えます。
つまり、ピークにおいてこの上なく盛り上がったか、終盤盛り上がったか、あるいはその両方を満たした飲み会が「楽しかった」という印象を残す飲み会になるのです。
口頭試験にもこれを応用します。
これを応用するのはちょっとハードルが高そうですね。
初頭効果での説明の通り、ファーストインプレッションはその後の印象にも大きく影響します。
初頭効果を応用するには、最初の質問を予測できればある程度手立ては出来ました。
ではピークエンドセオリーはどうでしょう。
ピーク、もしくはエンドをコントロールできれば何とかなりそうです。
ピークというのは20分程度の質問の中でどこで一番盛り上がるかなど、正直どうにもならないですね。
であればエンドしかありません。
エンド、やっぱり「終わり良ければ総て良し」もっていくのが得策です。
できることは、
この2択ではないでしょうか。
私は、「最後に言い残したことはありませんか」のような質問がきっとあるだろうと思い退室前の前向きコメントを用意していました。
ですが、それがなかった代わりに口頭試験の終盤で「今後の抱負」のような質問がありました。
そこで、用意していた前向きな回答を自信を持って伝えたのを覚えています。
どこまで効果的であったかは定かではありませんが、ピークエンドセオリーにのっとった終わり方ができたのではないかと分析してます。
是非、参考にしていただき口頭試験に臨んでください。
面接官の思考を支配する「質問からの承諾先取り」
これは正直、口頭試験では応用しづらいですが参考までに紹介します。
結論として、「必要なのはこういう人材だ」という基準をこちらら面接官に与えてあげるというものです。
一般の就職面接などでは実のところ、面接官もそもそも必要な人材をよくわかっていないう事実があります。
であれば、先にこちらから必要な人物像をそれとなく示してあげて、
「それならば私が適任ですよ」
と自分の評価が自動的に上がるように仕向けてしまうというわけです。
そんなうまくいくのかと疑いたくなりますよね。
以下のような例だとどうでしょう。
「御社では新しいプロジェクトが多いようですが、やはりリーダーシップを持った人材を求めているのですか」と聞き、YESと言わせてから、
「それは良かったです。それなら私はこれまで〇〇を行ってリーダーシップを発揮してきました」
こんな感じです。
一般の就職面接なら、まぁアリかなという印象ですかね。
技術士二次試験の口頭試験ではちょっと無理があるかもです。
そもそも、技術士像は技術士法や資質能力ですでに示されていますから今更感もあります。
ただ、工夫次第では「承諾先取り」も応用可能です。
そのやり方は、1つ1つの回答の中でコンピテンシーのキーワードを入れ込むというやり方です。
例えば、
リーダーシップに関わる質問に対しては、
- 現場感覚
- 明確なデザイン
- 利害関係調整
を入れながら説明したり、
マネジメントに関わる質問に対しては、
- 顧客の要求事項を満足するため
- 資源の配分
などのキーワードを入れていくのです。
これを行うことで、
「コンピテンシーを意識してますよ」
「コンピテンシーを兼ね備えてますよ」
とさりげなくアピールできます。
試験官は割と親切なパターンが多いようで、受験者がうまく説明できないと何とかコンピテンシーを引き出そうと助け舟を出してくれることもあります。
そこで、助け舟が必要ないくらい、自分から先だって試験官の引き出したいワードを言ってしまうというやり方です。
ちょっと高等テクニックかもしれませんが、丁寧に準備していれば誰にでもできます。
「承諾先取り」ぜひチャレンジしてみて下さい。
自信はフィジカルに鍛えよ
自信をつけるのということは口頭試験など人前で話す場面において大切なことですよね。
一方で、自信をつける方法はいくつかあります。
いくつかある方法の共通点は「精神論では自信はつかない」ということ。
そこどお勧めしたいのが、フィジカルを鍛えるということです。
え?って感じですよね。
体を鍛える暇があったら、少しでも知識を増やしたり話す練習をしたりしたいと思いますよね。
でも、人の能力や印象というものはそう単純な要素だけでは決まりません。
勉強も大事ですが、真に能力を引き上げたり自信をつけるにはフィジカルは欠かせません。
ちょっと遠回りにも思えるかもしれませんが、口頭試験突破をより確実なものにしたい人はぜひ参考にしてください。
私も口頭試験対策というよりは、筆記試験対策の段階から筋トレや食事を気を付けること習慣化させています。
これは自信をつけるためというより、適度な運動により学習時の集中力を上げたりセロトニンというホルモン分泌を促しメンタルを安定させる目的で始めました。
それが口頭試験でも生かされたのかなと考えております。
それでは具体的な方法を4つ紹介します。
- 毎日30分運動すること(その際、太陽の光を浴びるとなおよい)
- 散歩、ジョギング、筋トレなんでもよい
- 朝やると特に良い
- セロトニンは日光により分泌されるが朝10時までが効果的。セロトニンというホルモンは、リラックスや不安を和らげる効果あり
- 面接前の運動もパフォーマンスアップにつながりおすすめ
- セロトニンが増える食事をすること
- 乳製品(牛乳、豆乳、ヨーグルト)、バナナ、青魚(鯖、イワシ、サンマ)
- 特に朝がおすすめ
- 瞑想をすること
- 瞑想で脳の灰白質が大きくなり、自然に自分の心をコントロールする能力が高まる。
つまり、根性などなくても不安や緊張に対応できるようになる - 1か月罰ゲームリレーで人生を変える
- ネットで検索して、やりたくないことを30個集めて毎日実行する
→恥ずかしいけど、取り返しがつかないことではないことを繰り返すことで、失敗に対する過度な不安がなくなり、大事な場面で緊張しなくなる
いかがでしょうか。
口頭試験対策というよりは、人として、社会人として大切な習慣作り、コンディション作りといった要素が強いですね。
でもそれだけに、何をするにもパフォーマンス向上が期待できます。
単に自信をつけるというだけでなく、仕事や勉強の生産性や効果を高める基礎ともなりますので是非取り入れたいですね。
私は、①運動と②食事はかなり実践していましたし、合格後の今現在でもずっと継続しています。
恐らくよほど科学の常識が覆されない限りずっと続けます。
それだけ、体の調子もメンタルの調子も安定しているのを実感しますし、学習効率もアップしてます。
そして体が引き締まりカッコよくもなれるなんていいこと尽くしじゃないですか。
ただ、③瞑想と④罰ゲームはちょっと難易度高めですね。
瞑想はマインドフルネスなどという言葉が良く聞かれる通り、最近では非常にメジャーになりつつありますね。
まだ勉強不足なので深くは触れませんが、個人的に今後チャレンジしたいものではあります。
④罰ゲームはちょっと抵抗感じるかもしれませんが、精神療法の行動療法に分類される暴露療法(エクスポージャー)に似た発想ですね。
不安や緊張などは慣れることで大きく軽減可能です。
ゲーム性を取り入れながら慣らしていき不安や緊張にさらされる環境下でメンタルを安定させるという意味ではとても合理的ですよね。
私はわざわざ罰ゲームを設定することはないのですが、例えば以下のような場面で積極性を出すと緊張しにくくなりました。
・学会や講習会などの質疑応答の際、聴講者の立場として何か質問してみる
・AEDの操作説明会で、進んで実演「大丈夫ですか~?」の役をやってみる
・消防訓練で進んで消火器の消火作業を買って出る
・カラオケではトップバッターで歌う
などなど。
ちょっと人が嫌がったり遠慮する場面ってありますよね。
そこで「よっしゃ!」こ心で叫んで前に出てみましょう。
何回かそんなことをやると緊張しにくくなりますよ!
大事な局面で失敗するぐらいなら、失敗してもいいときに恥かいた方が絶対いいじゃないですか!
①~④どれか1つづつでも取り入れて自信をフィジカルから鍛えてください。
きっと口頭試験でその真価が発揮さるばかりでなくその後の人生も変わるはずです!
嘘がバレるは大嘘
このテクニックというか事実はここで紹介しようか正直迷いました。
先に断っておくと、「口頭試験の場で嘘をついてもいいです」と言うつもりはありません。
ですが、まずは事実として知っておいて欲しいことと注意点について述べたいと思います。
まず、事実として「嘘がバレるは大嘘」ということです。
この記事中の「好感度は作れる」でも言いましたが、試験官や面接官は人の心を読むプロではありません。
FBIの捜査官など一部の特殊な訓練を積んだ人でない限り、まずもって心なんて読めません。
つまり嘘を見抜くプロなどほとんど存在しないし、面接官が嘘を見抜く可能性はゼロに等しいということです。
では逆にどんな時にウソがばれるのか。
それは「認知的努力時間」=タイムラグが生じた時だそうです。
その場で取り繕う嘘は認知的努力時間が生じてバレる可能性が出てきますが、
「事実もそうでないことも含めて、あらかじめ準備しておく」
具体的には「“6~7割の本当”の話に”3~4割の嘘”を配合し脚色した話をする」
ことによりやや誇張されながらも自然に聞き手は受け入れられる話になるようです。
もちろん、口頭試験においては嘘や脚色は好ましくありません。
むしろ気を付けるべきは、嘘ではないのに嘘っぽく聞こえてしまい不信感を生むことを避けることです。
そのためには、認知的努力時間的な間、
つまり、ある質問に対して返事をする際に生じる独特な不自然な間、
これを生じさると嘘っぽく聞こえ、信頼を得られない可能性が出てきます。
そのためにできることは、やはり”練習”です。
より多くの質問を想定して、即答できるように準備をし、変化球的な質問にも対応できる応用力を磨く他ありません。
そして、それでもなお分からない質問には「わかりません。持ち帰って調べます」と素直に対応する。
このような姿勢に徹することで不信感を持たれにくい回答につながります。
「だからどうした?」ゲーム
口頭試験では回答した内容に対して深堀りされることがよくあります。
より詳しい内容や理由などを問われたり、他の方法など代替案を問われたりすることもあるでしょう。
そのような深堀りに対する対応力を鍛えるゲーム、それが「だからどうした?」ゲームです。
そのやり方を紹介します。
- 自分の特技、スキル、経験を書き出す
- 自己アピールとそれに対するツッコミをシミュレーション
- ツッコミへの返しを用意する
- さらなるツッコミと返しを考える
※こじつけでもいいので即座に返す練習をすると相手のニーズに合わせて自分を売り込めるようになる
といたって単純です。
トヨタ生産方式の「なぜなぜ分析」にちょっと似てますね。
自分としては完璧な回答だ、と満足せず敢えて何度かツッコミを入れてみる。
そうすることで他者視点の納得感の高い、かつ応用の幅が利いた回答ができるようになります。
楽しむつもりで実践してみて下さい。
口を読む
会話中、相手の口の動きに注目することって意識することってあまりないですよね。
目は口程に物を言うといいますが、やはり口も言葉以上のものを言っていたのです。
相手の口の状態によって、こちらがする話に対する興味度合いが窺えます。
- 会話している相手の口を観察する
- 相手のサインに合わせて会話の内容を変える
- 他人の会話も観察してみる
・口が開いている:「肯定(面白い)」のサイン
・口が閉じている:「否定(つまらない)」のサイン
・相手が「肯定」のサインであれば会話を続ける
・相手が「否定」のサインであれば話題を変えるか、聞き役に回る
こんな感じです。
よく、テレビなどに集中している子どもの表情など、口をあんぐり開けている姿が浮かびますよね。
人は対象物に集中、つまり面白い、興味をそそられると無意識に口が開く傾向があります。
口頭試験の場においてそこまで気を配れというのはちょっと難しいですが、普段から意識しておくと実践でも使えると思います。
ちなみに私の場合は、新型コロナウイルスの影響により口頭試験中は私も試験官もマスク着用でした。
ですので、逆に割り切って相手の目に集中し、この記事の中で紹介した知性をにじませる話し方に徹しました。
マスク越しには口は見えませんからね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
技術士二次試験の口頭試験対策の一環としてまとめた記事ですが、非常に応用の幅は広いテクニックばかりでした。
即席で取り入れられるものや、ある程度練習が必要なものなどもありました。
全てを取り入れる必要はありませんので、できるところから実践してみて下さい。
最後にさらっとおさらいしましょう。
- はじめに|人の評価は第一印象でほぼ決まる
- 「好感度」は作れる
- ハロー効果
- 「知性」もつくれる
- 早口で説得力アップ
- 面接はQ&Aではない
- 3段階の心理テクニックで説得力を最大化する
- 面接官の思考を支配する「質問からの承諾先取り」
- 自信はフィジカルに鍛えよ
- 嘘がバレるは大嘘
- 「だからどうした?」ゲーム
- 口を読む
メラビアンの法則では、人の第一印象は3~5秒で決まるとされています。
その一瞬をモノにする努力と工夫を惜しまず行っていきましょう。
よく好感度なんて言葉を聞きます。
それは人為的に作り込めるという事実をまずは認識しておきましょう。
誰しも、欠点・弱点はあります。
それをハロー(=圧倒的長所)でもってカバーしてしまいましょう。
知識は実際に頭の中にインプットする努力によってしか得られません。
ですが、”知性”は「目、話し方、顔立ち、背」によって滲み出すことが可能です。
知性に影響を与える話し方の上級版です。
抑揚と緩急を意識すれば、早口は武器になります。
面接や口頭試験は一問一答式のQ&Aではありません。
質問の意図をくみ取って対話をつないでいくことで印象はアップします。
様々な物事や会話の印象は、細かい内容一つ一つで決まるわけではありません。
「初頭効果」→「両面提示」→「ピークエンドセオリー」の3つの流れを意識するだけで、後々の印象は大幅にアップしますよ。
実は面接官も、相手をどう評価したらいいか迷っていたりします。
逆にこちらから質問をしかけて承諾を得てからアピールするというテクニックは秀逸かつ効果的です。
自信を持つことは大切なことですが、精神論ではどうにもなりません。
フィジカルを鍛えるというたゆまぬ努力こそが真の自信につながります。
面接などの会話だけでは、嘘って実は見抜けません。
一方、「認知的努力時間」が生じることで嘘っぽく聞こえることがあるのも事実です。
面接など場における、ツッコミ対策をゲーム感覚でやってしまおうというテクニック。
「だから?」「それで?」とドライな面接官をイメージして、一生懸命答えを用意するというシンプルなゲームです。
相手の口の開き具合が、自分の話す内容に対する関心の強さと相関していることを学びました。
相手の口を観察し、話を続けたほうがいいのか、話題転換を図った方がいいのかの目安になります。
以上、まとめでした。
技術士二次試験の口頭試験対策としてはこちらの記事も参考にしてみて下さい。
最後に、
メンタリストDaiGoさんの「面接官の心を操れ!無敵の心理戦略」
の中には、まだまだ紹介したいためになるテクニックがありますよ。
是非読んでみて下さいね。
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