【技術士】二次試験 口頭試験で使えるツール2選

技術士試験【全部門】
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はじめに|真に役に立つお守りを!


口頭試験対策として別の記事で紹介した通り再現論文、3義務2責務、技術士倫理綱領などいくつか重要な準備や知識がありましたね。
またそれに付随して想定問答もいくつか見てきました。
ここでは、「それでもまだ不安」「もっと完璧に近い状態まで仕上げたい」と思う人向けに便利なツールや印象をよくするテクニックなどを紹介します。
紹介するツールは口頭試験当日に携えておき、緊張や不安に押しつぶされそうなとき、パッっと開いて心を落ち着かせるお守りにもなります。
更に、技術士試験対策としてだけではなく、汎用性の高いもの、あるいは技術士になった後も必ず役に立つものですので参考にしてください。

作っておくと便利なメモ


つくっておくと便利なメモということで、以下の2つを紹介します。

  • 業務経験×資質能力マトリックス
  • 3義務2責務×技術士倫理綱領×技術者倫理の対応シート

それぞれについて解説します。

業務経験×資質能力マトリックス

業務の棚卸って普段まずやりませんよね。
これはやっておくと口頭試験対策としてはもちろん、今までの自分の半生を振り返る意味でもとても有益です。
現実逃避とは異なり、過去を”積極的に”振り返って「懐かしさ」、英語では「ノスタルジア」を感じることがストレス解消など脳の健康増進につながることが脳科学的に分かってきたようです。
詳しく知りたい方は脳科学者 瀧靖之先生の著書「回想脳 脳が健康でいられる大切な習慣」を読んでみて下さい。

口頭試験対策になるばかりでなく、ストレス解消や幸福度アップにもつながるなんて一石二鳥ですね。

それでは具体的なマトリックスの作成方法についてです。
マトリックスですから、行と列からなる表を作ります。
イメージはこんな感じです。

MicrosoftのExcelやPower Pointの表の挿入機能などを使うといいでしょう。
行(縦)には時系列に上から古い順にから並べていきます。
列(横)には左から順に以下の項目を並べていきます。
資質能力については、口頭試験で問われるもの(コミュニケーション、リーダーシップ、評価、マネジメント、継続研鑽)だけでOKです。

  • 勤務先(所属)
  • 業務内容(その従事期間の代表作的な業務※全部は書かないこと。細かすぎないのが大事)
  • 業務の種類(技術士の業務(計画、設計、研究、分析、試験、評価)のどれに該当するか)
  • コミュニケーション
  • リーダーシップ
  • 評価
  • マネジメント
  • 継続研鑽

となります。
業務内容についてどれくらい細かく書き出すかは人それぞれですが、あまり細かすぎるとかえって口頭試験で記憶を引っ張り出すのも大変になり使いづらいです。

私は、A4に印刷して2ページ分に収まる程度にで作成しました。
受験申し込みの際に提出した「実務経験証明書」の業務経歴で列挙したレベルの細かさが丁度よいでしょう。
マトリックスの左側に業務内容を書いたら、今度はその業務に対応する資質能力がどのように鍛えられたかを書きます。
いつでも振り返った時に一目で分かりやすくするため箇条書きにしましょう。

このマトリックスを一度作っておくと、資質能力に関する質問がどのような方向性から来ても対応できるようになります。
口頭試験が近くなったら、いつでも見られるお守りのようにして持ち歩いておくといいマトリックスですね。

3義務2責務×技術士倫理綱領×技術者倫理の対応シート

これは、主に倫理や継続研鑽などに関する質問対策になります。
想定問答集の記事でも紹介した通り、「3義務2責務」と「技術士倫理綱領」と「技術者倫理」は結構共通点が多いです。
それぞれ別々に覚えようとすると効率が悪いですので、まとめて覚えてしまいます。
そもそもその3つの違いが分からない人は技術士法と資質能力の記事や口頭試験の想定問答集の記事を参照してください。
以下のようにまとめます。

手順とポイントは以下の通り

    • ノートや文書作成アプリを準備
    • 上段に「技術者倫理」を書き出す
    • 下段に「技術士倫理綱領」(10か条)を書き出す
    • 技術者倫理、技術士倫理綱領それぞれに、3義務2責務に該当する箇所にマーカー(アンダー)ラインを引く

※どの義務、どの責務かも対応関係がわかるように余白にメモする
※義務は黄色、責務は青色など色分けすると視覚的に整理されやすい

以上です。
このように整理すると、技術者倫理と技術士倫理綱領のほとんどが3義務2責務の5つの要素で構成されていることがよく分かりますね。

ほとんど同じような言葉で表現されているものもあれば、表現は異なるものの本質は一緒のものもあります。
例えば、3義務2責務では「名称表示の場合の義務」と技術士倫理綱領の「有能性の重視」は本質は一緒です。

つまり、「3義務2責務×技術士倫理綱領×技術者倫理の対応シート」は言葉の置き換えシートでもあります。
本質は一緒で表現が異なることをまとめて覚えることにより、理解度と定着度と格段に上がります。
ぜひ活用してくださいね。

まとめ

いかがでしだでしょうか。
「想定問答集はいくつか思いつくものには答えを用意した。」
「模擬面接も何回か行い、感覚は掴めた。」
「でも、どこか不安が残る」

そのような方にぜひ作って活用してもらいたいツールを2選紹介しました。

さらっとおさらいしましょう。

1.はじめに|真に役に立つお守りを!

口頭試験は生身の試験官との対話ですので緊張が伴います。
「自分はここまでやったんだ」と振り返るのにうってつけのお守り作りは大切です。

2.作っておくと便利なメモ
2-1.業務経験×資質能力マトリックス
これを作っておくことで業務経歴の棚卸ができ自信が沸いてきます。
そればかりか、その業務とコンピテンシー(資質能力)との対応関係が一目でわかるため口頭試験のとっさの質問にも臨機応変に対応できる優れものです。

2-2.3.義務2責務×技術士倫理綱領×技術者倫理の対応シート
倫理に関する質問は重要かつ、普段考える機会の少ない悩ましい分野です。
ややこしい各用語の対応関係をすっきり分かりやすく紐づけるのに便利なツールです。

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